コーディングをAIが支援してくれる「Visual Studio IntelliCode」がアップデート。既存コードからコーディング規約を推測し、適切な設定ファイルを生成
マイクロソフトが今年5月に発表したVisual Studioの拡張機能「Visual Studio IntelliCode」は、機械学習によってコーディングを支援してくれるというものです。
GitHubなどの公開されているコードによる機械学習を基に、コードの入力や補完における適切なレコメンデーションや、コードレビュー時のアドバイス、問題がありそうな部分の指摘などをしてくれます。
そのVisual Studio IntelliCodeがアップデートし、既存コードからコーディング規約を推測し、適切なコーディング規約を含む設定ファイル「EditorConfig」を生成してくれるようになりました。
「Visual Studio IntelliCode now infers coding conventions for consistent code | The Visual Studio Blog」から引用します。
With this update, the IntelliCode extension can now generate an .editorconfig file on-demand that best matches the coding conventions used in your codebase; no more long discussions with your team about the best convention to use! Once generated, this file will help you maintain consistency in your team’s codebase.
このアップデートで、IntelliCode拡張機能は .editorconfigファイルを生成できるようになりました。これは既存のコードベースをもとに最適なコーディング規約を推測するので、チーム内でなにがベストなコーディング規約なのかを議論する必要はなくなります。設定ファイルが生成されれば、あとはコードベースの一貫性をこれで保つことができるのです。
EditorConfigファイルとは、さまざまなエディタに共通して使えるコーディング規約を設定するためのファイルです。
Visual StudioでこのEditorConfigに従った.editorconfigを用いることで、コーディング規約から外れたコードを自動的に発見することができます。
コーディング規約はプログラマ毎の好みなどが反映されがちで、チームで共通の規約を作ろうとすると、ときとして細かいところまで議論することになり時間の無駄になることも考えられます。それよりも機械学習によって生成されたものをチームとして割り切って受け入れるというのも、ありなのかもしれません。
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