さくらインターネット石狩データセンターの非常用発電装置は48時間の稼働を想定、今後の燃料調達は調整中(更新:電源供給が約50%再開)
2018年9月6日未明に北海道で発生した地震の影響で、北海道の多くの地域において停電が発生しています。
さくらインターネットが運営する石狩データセンターも停電に見舞われ、一部のUPSにおいて電源切替時に動作異常が発生したものの午前8時前には回復。9月6日午後18時時点では、非常用発電装置によって正常稼働を継続していることが発表されています。
さくらインターネットへの取材によると、石狩データセンターの非常用発電装置はディーゼル式発電装置で、稼働期間は48時間程度を想定し、この分の燃料となる重油の備蓄が用意されています。ただし48時間を超えての非常時の燃料供給体制については現在調整中とのことです。
北海道の大規模な停電は現在も続いており、停電復旧の見込みはまだ明らかではありません。石狩データセンターのユーザーは、今後のさくらインターネットの発表を注視しておく必要があるとみられます。
(追記 2018年9月7日午前2時)
9月7日0時26分から、石狩データセンター稼働に必要な電力量の約50%の電力供給が、北海道電力より再開されたことが発表されました。これにより、非常用発電設備はより長い時間の稼働が行える見込みとのことです。また同社は非常用発電設備の燃料について、国および経済産業省の支援の下で確保に向けて調整を進めていることも明らかにしました。
(追記 2018年9月7日午後2時)
燃料確保の見込みなどについて、さくらインターネットから発表がありました。
(追記 2018年9月8日午後6時)
北海道電力からの電力供給が回復したと発表されました。
非常用発電装置を停止させたときの動画が公開されています。
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