シスコ、現時点でイーサネットの最高速となる400GbE対応のスイッチ製品群を発表
ネットワーク機器大手の米シスコシステムズは、10月31日付けで400GbE対応のスイッチ製品群を発表しました。
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— Cisco (@Cisco) 2018年10月31日
イーサネットアライアンスが今年示したロードマップ「The 2018 Ethernet Roadmap」でも、2018年頃に400GbEが登場することが想定されており、ネットワーク機器最大手といえるベンダがその通りに製品を発表したことになります。
そしてロードマップが示しているとおり、標準化されているイーサネットとしては400GbEが現時点でもっとも高速なものです。来年以降に登場が期待されている800GbE、そしてテラバイトイーサネットの標準化はまだまだこれからだといえます。
4種類の400GbE対応スイッチを発表
シスコが発表した400GbE対応の製品は4種類。Nexus 9316D-GX、Nexus 93600CD-GX、Nexus 3408-S、Nexus 3432D-S。
左から、Nexus 9316D-GXは1Uサイズのスイッチで、16ポートすべてが400GbE対応。
Nexus 93600CD-GXでは400GbE対応が8ポート、100GbE対応が28ポート。
4UサイズのNexus 3400-Sは12.8TbpsのASICを搭載。400GbEを8ポート搭載するLine-Card Expansion Module(LEM)もしくは100GbEポートを16ポート搭載するLEMを合計で8枚搭載可能。
Nexus 3400-Sは400GbEポートを32ポート揃え、370ナノ秒という低レイテンシでスイッチング可能。
どのモデルも400GbEのポートはQuad Small Form-Factor Pluggable – Double Density(QSFP-DD)を利用しています。これはQSFP+、QSFP28、QSFP56と互換性があり、400GbEだけでなく、100GbE、50GbE、40GbE、25GbEでの運用も可能とのことです。
シスコはこれら400GbE対応のスイッチ製品群のフィールドトライアルを12月から開始し、2019年前半に正式出荷する見通しとしています。
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