国内データセンターサービスの市場は2022年まで年平均8.6%成長、1兆8000億円規模に。クラウドが牽引。IDC Japan
調査会社のIDC Japanは、国内データセンターサービスの2018年の市場規模と2022年までの成長予測について発表しました。
データセンターサービスとは、顧客企業の情報システムを情報サービス事業者のデータセンター内で運用監視するサービス。同社は、データセンターサービスを「クラウド系サービス」と「非クラウド系サービス」に分けています。
クラウド系サービスとは、アマゾン、マイクロソフト、グーグルなどが提供するクラウドサービス、およびそうしたクラウドサービスの稼働環境としてデータセンターなどを提供するサービスを指します。また、非クラウド系サービスとは、従来型のWebホスティングや業務システムアウトソーシングなどを指します。
発表によると、2018年の国内データセンターサービスの市場規模は1兆2923億円となる見込みで、前年比8.4%増。
2017年~2022年の年間平均成長率は8.6%と、高い成長率が維持されると予測されています。2022年の市場規模は1兆7976億円となるとのこと。
国内データセンターサービス市場では、クラウド系サービスの伸びがその成長の牽引役となっており、2020年には国内データセンターサービス市場の半分以上をクラウド系サービスが占めるとIDC Japanでは予測。
こうしたクラウドの成長に対応するため、クラウドの国内拠点となるデータセンターを提供するためのデータセンターサービスも市場の成長に寄与してるとのこと。
今後AIやIoTの利用が拡大するにつれてクラウドサービスへの需要は一層高まるとIDC Japanではみており、それに伴ってクラウドサービス拠点としてのデータセンターサービスには、低コストでスピーディな運用が求められることになるとしています。
あわせて読みたい
[速報]AWS Transfer for SFTP発表、Amazon S3へファイル転送するマネージドなSFTP。AWS re:Invent 2018
≪前の記事
Kotlin用フレームワーク「Ktor 1.0」正式リリース。非同期処理に対応したWebサーバとマルチプラットフォームなクライアントの開発に対応