[速報]オラクル、2019年に東京と大阪にOracle Cloudの最新データセンターを開設へ。Oracle OpenWorld 2018
オラクルの年次イベント「Oracle OpenWorld 2018」がサンフランシスコで開幕しました。
基調講演に登壇した同社CTO兼創業者のラリー・エリソン氏は、同社が「Gen2 Cloud」(第二世代クラウド)として構築している新しいアーキテクチャを採用したクラウドデータセンターの説明の中で、2019年中に東京と大阪にデータセンターを開設するとしたスライドを示しました。
これにより「Oracle Autonomous Database」など同社最新のクラウドサービスが国内のデータセンターとして利用可能になります。
オラクルが単独設置するOracle Cloudのデータセンターとしては国内初
Oracle Cloudの日本におけるデータセンターの展開は、2016年7月に富士通との提携によって富士通の国内データセンター内に設置されたものが現在も稼働しています。
今回発表されたのは、同社自身が独自に構築するOracle Cloudのデータセンターであり、同社が進めてきた最新のGen2 Cloudデータセンターの展開の一環となります。
同社は今年2月にニューヨークで開催したイベント「Oracle CloudWorld Newyork 2018」において、Oracle Cloudのデータセンターを日本国内に開設する計画を発表していました。
この発表時点では、いつ開設されるのか時期が明示されていませんでした。それが今回のエリソン氏のスライドで2019年と示されたことになります。
同社がクラウド市場において最大の競合と位置付けるAmazon Web Servicesは、2011年に日本にデータセンターを開設しており、その後マイクロソフト、IBM、Googleなど大手クラウドベンダもすでに日本国内にデータセンターを開設済みです。
オラクルによる日本国内のデータセンター開設は、同社が国内で大手クラウドと競合するには不可欠であり、来年ようやくその環境が整うことになります。
エリソン氏の基調講演の内容は、東京と大阪に開設予定のこのGen2 Cloudを紹介するものでした。その概要は次の記事で紹介しましょう。
Oracle OpenWorld 2018
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