[速報]マイクロソフト、「Xamarin Live Player」発表。Visual Studioで開発したコードを直接iOS/Androidデバイスに転送、実行、リモートデバッグ。Build 2017
米マイクロソフトがシアトルで開催している開発者向けイベント「Microsoft Build 2017」。2日目の基調講演で、Windowsで実行中のVisual StudioとiOS/Androidデバイスを直接ペアリングし、開発中のアプリケーションの実行やリモートデバッグを実現する「Xamarin Live Player」が発表されました。
「Xamarin Live Player」のデモから。左がWindows版Visual Studioの画面、右がiPhoneの画面。
iPhoneでXamarin Live Playerを立ち上げ、Visual StudioでQRコードを表示。iPhoneのカメラでQRコードを撮影すると、Visual StudioとiPhoneとのペアリングが開始されます。
ペアリング後、Windows上のVisual StudioからiPhoneへ、C#で開発しているiOSアプリケーションを直接デプロイ、実行できます。
iPhoneのXamarin Live Player上で実行されているアプリケーションに対して、Visual Studioではブレークポイントの設定や、ステップ実行などのすべてのデバッグ機能が利用可能です。
Visual Studioでコードを変更すると、即時に変更内容がiPhone上のアプリケーションに反映されます。
Xamarin Live Playerを使うことで、MacがなくともiOSデバイスへ開発中のアプリケーションをデプロイできるようになったため、アプリケーション開発段階ではすべての作業をWindowsマシンだけで行うことができるようになりました(ただしAppleへの申請などのためにMacは必要となります)。
Build 2017 day1
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