Windows Serverにも「Bash on Windows」搭載へ。Windows Serverも仮想マシンを使わずにLinuxバイナリが実行可能に。Build 2017
マイクロソフトは、WindowsにLinux互換機能を搭載することでWindows 10上でLinuxバイナリの実行を可能にする仕組みである「Windows Subsystem for Linux」(WSL)を、Windows Serverにも搭載することを発表しました。
同社のHybrid Cloud Blogに、Windows ServerのゼネラルマネージャErin Chappleが投稿した記事「Windows Server for Developers: News from Microsoft Build 2017」から引用します。
I am pleased to share that we are also bringing the Windows Subsystem for Linux (WSL), commonly known as Bash on Windows, to Windows Server. This unique combination allows developer and application administrators to use the same scripts, tools, procedures and container images they have been using for Linux containers on their Windows Server container host.
私はここで、Windows Subsystem for Linux(WSL)、一般にはBash on Windowsとして知られる機能をWindows Serverにも搭載することをお知らせします。
このユニークな組み合わせによって、デベロッパーやアプリケーション管理者は、これまでLinuxコンテナで使っていたものと同じスクリプト、ツール、手続き、コンテナイメージが、Windows Server Containerのホストでも使えることになります。
マイクロソフトは継続的にWindows 10のWSL/Bash on WindowsのLinux互換を強化しており、最新版ではNode.jsやPython、Rubyなどのアプリケーション、MySQLやPostgreSQLなどのデータベースなど、以前よりも多くの種類のLinuxアプリケーションが実行可能になっています。
しかも対応するLinuxディストリビューションとして、UbuntuだけでなくopenSUSE、Fedoraが加わることが今回のBuild 2017で発表されました。
これらはそのままWindows ServerのWSLでも実現されるでしょう。
マイクロソフトはWindows上でLinuxバイナリをそのまま実行することに本気で取り組んでおり、Windowsを、仮想マシンを使わずそのままの状態でWindowsアプリケーションとLinuxアプリケーションの両方を実行できるプラットフォームにしようとしていることは間違いないでしょう(このことについては、あらためて別記事で書こうと思っています)。
Build 2017 day1
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Build 2017 day2
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