VMwareが次期vSphereのベータコミュニティメンバーを募集開始。今後継続的にコミュニティからフィードバックを得たいと
VMwareはvSphereに対するベータコミュニティメンバーの募集を開始した。次期バージョンだけでなく、将来にわたってvSphereへのフィードバックを得るためのコミュニティを形成したいという。
VMwareがvSphere Beta Programへの参加者募集を開始しました。
ベータプログラムに参加することで、以下のメリットがあると説明されています。
- 現在開発中のvSphereベータソフトウェアを利用できる
- プロダクトマネージャやエンジニア、テクニカルサポート、テクニカルライターからなるvSphereベータチームと情報交換できる
- vSPhpereベータソフトウェアに対して、機能や構成、ユーザビリティ、性能などに関するフィードバックができる
- 将来の製品、トレーニング、ドキュメント、サービスなどへのフィードバックができる
- 他のベータプログラム参加者との交流、学びやユースケースなどの情報交換ができる
ベータプログラムは、ソフトウェアをダウンロードして自分の環境で試すこともできますし、VMwareが用意したホスト環境で試すこともできるようです。
申し込みは「VMware vSphere Beta」から可能。
これまでのvSphereベータプログラムとは違う
ただし今回のベータプログラムは、これまでのベータプログラムとは違うと説明されています。それは次のvSphereといった特定のバージョンに結びついたベータプログラムではなく、今後のvSphereに対して継続的にフィードバックを得るためにベータプログラムコミュニティに対する募集となっているためです。
vSphere Blogに投稿された記事「It’s Here! New VMware vSphere Beta: Indicate Your Interest! - VMware vSphere Blog」で、次のように説明されています。
This beta program is different from our past programs in that it is not tied to a specific version or release only. We are now moving to a beta program that, along with the new beta community, will continue through multiple releases of vSphere. Participants can expect to see new functionalities and capabilities added on an ongoing basis for their feedback.
このベータプログラムは、特定のバージョンやリリースだけに結びついているというわけではない点で、これまでのプログラムとは異なります。ベータプログラムは複数のバージョンに渡って継続される新しいベータコミュニティへと移行するのです。参加者はフィードバックなどによる新しい追加機能の実現を期待できるでしょう。
マイクロソフトはWindows 10から「Windows Insider Program」を開始し、これに申し込んだユーザーには正式リリース前のビルドが試せるようになっています。
vSphereのベータプログラムコミュニティも、おそらくこうしたものになり、参加者にはつねに新しいバージョンが提供され、そのフィードバックをもとに継続的に製品を改善していくというサイクルになっていくと推測されます。
そうなるとすると、vSphereは今後、数年後との大きなバージョンアップというよりも、短いサイクルで少しずつバージョンアップしていくものになっていくのかもしれません。
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