VMware Cloud on AWSに新機能。レイヤ2接続、Direct Connect対応、vMotionでクラウドへ。AWS re:Invent 2017
「VMware Cloud on AWS」の新機能が発表。米国東部(バージニア北部)リージョンの追加、レイヤ2接続、専用線接続、vMotionによるクラウドへのライブマイグレーションなどが可能になる。
Amazon Web Servicesがラスベガスで開催する年次イベント「AWS re:Invent 2017」が開幕しました。基調講演や各種セッションなど、イベントが本格的に動き出すのは現地時間の28日、日本時間の29日午後からです。
そのAWS re:Invent 2017でいちはやく発表されたのが、「VMware Cloud on AWS」の新機能です。
VMware Cloud on AWSは、AWSのクラウドインフラのうえでVMwareがクラウドサービスを運用し提供します。そのため今回の発表はVMwareによって行われました。
米国西部(オレゴン)に続き、米国東部(バージニア北部)リージョン追加
VMware Cloud on AWSは、2017年8月に米国西部(オレゴン)リージョンから提供が開始されました。
そして今回、新しく「米国東部(バージニア北部)リージョン」からもVMware Cloud on AWSの提供開始が発表されました。
レイヤ2接続とvMotionで仮想マシンをライブで移動可能に
VMware Cloud on AWSでは、オンプレミスのレイヤ2ネットワークをクラウドへ拡張する機能や、オンプレミスからクラウドデータセンターに対して専用線で接続する「AWS Direct Connect」が利用可能になりました。
これによりレイヤ3のレベルではオンプレミスとクラウドのネットワークはシームレスに接続され、Direct Connectを用いることで高速に通信ができるようになります。
このネットワーク環境でvMotion機能を用いることにより、仮想マシンをライブのままオンプレミスとクラウド間で移動させることができるようになります。
VMwareはこれらの新機能を基に、VMware Cloud on AWSで提供する新サービス「VMware Hybrid Cloud Extension」も提供します。これはオンプレミスにおいてvSPhere 5.0以上の環境で稼働しているシステムを、再構築もテストも何らかのツールの変更なども伴わず、大規模なクラウドマイグレーションを実現するものです。
クラウドを利用したディザスタリカバリの自動化も実現
VMware Cloud on AWSに対応した「VMware Site Recovery」も提供されます。
これはオンプレミスとクラウド間、もしくはクラウドのアベイラビリティゾーン間でディザスタリカバリサイトを構築するサービスです。障害発生時のフェイルオーバーや修復後のフェイルバックとそれに伴う一連の作業などが自動的に行われます。
VMware Site Recoveryは今日から利用可能。レイヤ2ネットワーク拡張、AWS Direct Connect、vMotion、VMware Hybrid Cloud Extensionなどは、2018年2月3日に終了するVMwareの2018年第4四半期会計年度中に提供予定とのことです。
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