「Visual Studio for Mac 7.2」αプレビュー公開。開発中のコードをiOS/Androidの実機で実行するXamarin Live Player、Dockerサポートなど
マイクロソフトはMac専用の統合開発環境の最新版「Visual Studio for Mac 7.2」のアルファプレビューを公開しました。
Visual Studio for Macは、Windows版のVisual Studioと同様にコードエディタやデバッガーなどを備えるビジュアルな統合開発環境で、IntelliSenseやGit対応、ビルドエンジンのMSBuild搭載、ユニットテスト対応などの特長を備えています。
ただしVisual Studio for MacはWindows版のVisual StudioをMacOSに移植したのではなく、MacでiOSやAndroidなどのアプリケーションを開発するツール「Xamarin Studio」がベースとなっています。
Visual Studio for Mac 7.2のリリースノートによると、本バージョンではバグフィクスと性能向上に注力されており、さらにXamarin Live Playerのサポート、ASP.NET CoreにおけるDockerサポートの2つが新機能として追加されました。
Xamarin Live Playerのサポート
Xamarin Live Playerは、iOS/Android用のモバイルアプリです。このアプリをインストールした実機に対しては、Visual Studioで開発中のコードを転送して実行し、すぐに動作確認ができます。
すでにWindows版のVisual Studioではサポートが始まっており、今回のVisual Studio for Macでもサポートが開始されました。
Visual Studioの画面上に表示されるQRコードをiOS/AndoidのXamarin Live Playerで読み込ませると、Visual StudioとXamarin Live Playerのペアリングが行われ、ペアリング先の実機にコードを転送し、実行できるようになります。
Visual Studio for MacがXamarin Live Playerに対応したことで、開発効率の向上が期待できます。
ASP.NET CoreでのDockerサポート
Visual Studio for Macでは、ASP.NET Coreのサポートによりサーバ向けアプリケーションの開発が可能になっています。
Visual Studio for Mac 7.2ではこのASP.NET Coreによるサーバアプリケーションの開発にDockerサポートが加わりました。
具体的には、開発したコードをDockerイメージに変換し、コンテナレジストリに登録。それをコンテナ実行環境へダウンロードして実行する、というものです。
これらの動作はMicrosoft Azure上でAzure Container RegistryやApp Serviceなどを用いて実現されると説明されています。
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