マイクロソフト、Visual Studio 2017正式リリース。コードを書きながら自動的にユニットテストを実行してくれるライブユニットテスティングなど
マイクロソフトは同社の統合開発ツールの最新版「Visual Studio 2017」正式版リリースを発表しました。
Visual Studio 2017はさまざまなプログラミング言語やプラットフォームに対応。C#や.NET Frameworkを用いたWindowsアプリケーションだけでなく、C++でLinux対応のアプリケーションを開発することも、TypeScriptでWebアプリケーションを開発することも、クラウドアプリケーションやモバイルアプリケーションの開発も可能です。
Visual Studio 2017ではインストールの時間を大幅に短縮。いままで2時間ほどかかっていたインストールを10分程度に短縮。
また必要な機能のみを必要なときに読み込む構造にすることで、起動時間も約半分になり、従来より軽快に動作すると説明されています。
開発者にとって注目すべき新機能のひとつは、C#かVisual Basicでコードを書いている場合、バックグラウンドで自動的にユニットテストを実行してくれる「ライブユニットテスティング」です。
画面上に示された赤いバツ印は、少なくとも1つのユニットテストでエラーが発生した行。緑のチェック印はすべてのユニットテストがパスした行で、青いマイナス印はカバーされていない行を示しています。
こうした状態からコードを修正していくと、バックグラウンドで自動的にユニットテストが実行されて行きます。そして全体が緑のチェック印に変われば、ユニットテストが通ったことが分ります。
プログラマはいま行っているコードの変更がどんな影響を及ぼすのかを、コードを書きながら知ることができ、効率的なコーディングが可能になります。
そのほか、より高度なコードサグジェスチョン、リファクタリング支援などの機能をはじめ、多数の新機能が用意されています。
マイクロソフトは同時に、MacOS用の開発環境「Visual Studio for Mac Preview 4」、チーム開発基盤の「Visual Studio Team Foundation Server 2017 Update 1」正式版のリリース、モバイルアプリケーション開発を支援するサービス「Visual Studio Mobile Center preview」のアップデートも発表しました。
あわせて読みたい
GitLabが本番データベース喪失/オラクルがAWSとAzureで価格2倍に/地球規模の大規模分散環境で稼働するGoogle Cloud Spannerほか。2017年2月の人気記事
≪前の記事
Google、DockerコンテナのビルドをREST APIなどで自動化できる「Container Builder」リリース。1日あたり120分のビルド時間まで無料