オールフラッシュストレージのViolin Memory、ジョージ・ソロス氏のファンドが買収。倒産をまぬがれる
2016年12月に倒産手続きに入るためにチャプター11を提出したオールフラッシュストレージの専業ベンダViolin Memoryが、著名な投資家であるジョージ・ソロス氏が関わるファンドに買収されたことを発表しました。
下記はプレスリリースからの引用です。
Violin Memory, Inc. (“Company” or “Violin”) today announced the successful completion of the restructuring and sale process it initiated in December, and its acquisition by Quantum Partners LP (“Soros”), a private investment fund managed by Soros Fund Management LLC (“SFM”).
Violin Memoryは昨年12月に開始したリストラおよび身売りのプロセスを完了し、Soros Fund Managementが運営するプライベートファンドであるQuantum Parnersによって買収されることを発表します。
Soros Fund Managementを設立したジョージ・ソロス氏は世界最大のヘッジファンドを運営するなどで知られる著名な投資家です。
Violin Memoryの新CEO兼プレジデントには前COOのEbrahim Abbasiが就任。引き続きデータセンター向けの高性能オールフラッシュストレージ製品の提供を続けるとしています。
Violin Memoryは独自技術をふんだんに用いた高性能なオールフラッシュストレージを提供する企業ですが、既存の強力なベンダがハイエンドストレージ市場に存在するなか、自社製品の適切なポジショニングに成功できなかった印象があります。
しかしフラッシュストレージ市場そのものは成長市場であることは間違いなく、再出発する同社としては、そのなかであらためて存在感を高めていく新しいアプローチを模索することになるのでしょう。
あわせて読みたい
国内のクラウドビジネス市場規模は2016年の2兆3000億円から2020年には3兆7000億円と約1.5倍に。富士キメラ総研
≪前の記事
クラウド市場はAmazonやマイクロソフトのような「ハイパースケール」ベンダによる独占が進むと、ガートナーなど調査会社がレポート