通信SIM上でJavaアプレットを実行する「SORACOM SIMアプレット」発表、SIMがプログラマブルなプラットフォームに。ソラコム
ソラコムがSIM上でJavaアプレットを実行する「SORACOM SIMアプレット」を発表。SIMがプログラマブルなプラットフォームとしてIoTにおけるさまざまな可能性を広げていくことが期待される。
携帯通信網を利用するために必要なSIMカードは、単なるデータストアではありません。その内部にはOSが搭載され、Javaアプレットの実行環境があらかじめ用意されています。
IoTプラットフォームを提供するソラコムは、このSIMカード内部にJavaアプレットのコードを書き込み、起動することでSIMに対してさまざまな機能拡張を実現する「SORACOM SIMアプレット」を発表しました。
SORACOM SIMアプレットはSORACOMプラットフォームとセキュアな通信路を確立して通信できるようになっています。
「SIM Local Infoレポート機能」を発表
ソラコムはSIMアプレットの第一弾として、デバイスに情報を問い合わせる「SIM Local Infoレポート機能」を発表。デバイス側でしか取得できない情報をSIMアプレットを通じて取得できるとしています。
通信事業者を動的に切り替えることも
さらにソラコムは、携帯電話ユーザーごとに割り当てられるIDである「IMSI」をSIMアプレットにより動的に切り替えることで、最適と思われる移動体通信事業者へ接続を切り替えるといったことも可能になると説明しています。
SIMアプレットによって、SIMがプログラマブルなプラットフォームとしてIoTにおけるさまざまな可能性を広げていくことが期待できます。
あわせて読みたい
Azureの北欧州データセンター、定期メンテナンス時の消火剤放出が原因で空調停止、温度が上昇し自動シャットダウンへ。7時間にわたり一部にサービス障害
≪前の記事
ソラコム、利用開始後のSIMでも休止期間は利用料無料にするIoT向けの新料金体系など発表