Slackの日本語版が年内登場。 新機能「Shared Channels」は企業をまたいでチャンネルを共有可能。「Microsoft Teams」はゲストユーザーを追加可能に
Slackは、同社主催のイベント「Frontiers」をサンフランシスコで開催。新機能として複数のチームが組織をまたいで1つのチャンネルを共有することで、企業などを超えたコミュニケーションを実現する「Shared Channels」を発表しました。
これまでSlackは組織の枠を超えてユーザーがチャンネルを共有するには、チャンネルにゲストユーザーを追加する方法がありました。新しい「Shared Channels」では、組織内のチームが作成したチャンネルをそのまま組織を超えて共有できるため、より効率よくコミュニケーションが可能になると説明されています。
Shared Channelsは有償版で提供予定。現在ベータ版です。
また、Slackは積極的にローカライズを進めることも表明。フランス語版、ドイツ語版、スペイン語版が公開され、日本語版は年内に登場することが発表されました。
Microsoft Teamsはゲストユーザーを招待可能に
一方、マイクロソフトの「Microsoft Teams」では、ゲストユーザーが追加可能になったことが発表されました。ゲストユーザーはMicrosoft Teamsのチャットやドキュメント共有機能などを利用してコラボレーションが可能になりました。
当面はAzure Active Directoryのユーザーがゲストとして追加可能で、今後マイクロソフトアカウントのユーザーも追加可能になると、次のように説明されています。
Beginning today, anyone with an Azure Active Directory (Azure AD) account can be added as a guest in Teams. That means anyone with one of the more than 870 million user accounts—across Microsoft commercial cloud services and third-party Azure AD integrated apps—can be added as a guest in Teams. Later, we’ll add the ability for anyone with a Microsoft Account (MSA) to be added as a guest in Teams.
本日から、Azure Active Directory(Azure AD)アカウントの誰でもゲストとしてMicrosoft Teamsに追加可能になりました。これはAzure ADと統合されたマイクロソフトの商用クラウドサービスやサードパーティの8億7000万人を超えるユーザーアカウントの誰もがMicrosoft Teamsのゲストとして追加可能だということです。今後さらに、私たちはマイクロソフトアカウント(MSA)を持つユーザーについてもゲストとして追加可能にしていきます。
Slackの急成長によって、コラボレーションツールを提供するベンダがグループチャットの機能強化に積極的になっています。先日もアトラシアンがグループチャットを中心としたサービス「Stride」を発表したばかり。今後もしばらくは、こうした機能強化とエコシステムの強化がさまざまなベンダから発表されることになるのでしょう。
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