米オラクル、「アクセンチュア買収を検討か?」とのウワサに、広報担当者が否定コメント
オラクルがアクセンチュア買収に向けてデューデリジェンス(買収に向けた評価)を行っている、というニュースが、3月末に相次いで海外のメディアで報道されました。
- Oracle doing due diligence on Accenture. Yep, you read that right • The Register
- Potential Oracle acquisition of Accenture brings new digital twist | CIO
- Is Oracle looking to acquire Accenture? - Computer Business Review
最初に報道したのはThe Registerの3月28日付の記事「Oracle doing due diligence on Accenture. Yep, you read that right • The Register」で、独自の情報源から得たとして、次のように記事の冒頭に書いています。
Exclusive Oracle has hired global specialists to explore the feasibility of buying multi-billion dollar consultancy Accenture, sources have told us.
独占記事 オラクルは何十億ドルもの企業価値を持つコンサルタント企業アクセンチュアの買収の具体的検討に向け、国際的な専門家たちを採用したと、ある情報源は語っている。
アクセンチュアは日本はもちろん世界的にも著名な戦略コンサルタントファームであり、多くのグローバル企業におけるシステム開発に大きな影響力を持っています。
同社はSAPやSalesforce.comなどオラクル製品と競合する製品によるシステム提案やシステム構築案件も多く、オラクルが買収することによってそうした案件が失われるであろうことをネガティブに評価する声が、いくつかの記事であがっていました。
結局このウワサは、4月2日付のBusiness Insiderにオラクルの広報担当が否定コメントを寄せたことで正式に否定されます。
Oracle spokeswoman Deborah Hellinger tells Business Insider: "The Accenture rumor is completely untrue. Never even considered it. Completely made up."
オラクルの広報担当デボラ・ヘリンガー氏は「アクセンチュアのウワサはまったく真実ではない。検討したことすらなく、完全にでっちあげだ」とBusiness Insiderに語った。
これまでの報道を見る限り、今回のウワサはあまりリアリティのある取り上げられ方をしていなかったため、この否定コメントによって本件は沈静化することでしょう。
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