OpenShiftからAWSの各種サービスのプロビジョニングや利用を実現「OpenShift Container Platform 3.7」。Red Hatがリリース
米Red Hatは、コンテナ型仮想化に対応したクラウド基板ソフトウェアの最新版「OpenShift Container Platform 3.7」のリリースを発表しました。
OpenShift Container Platformは、コンテナに最適化されたLinux OSであるRed Hat Enterprise Linux Atomic Hostや、コンテナ型仮想化のDocker、コンテナのオーケストレーション機能を提供するKubernetesなどを基盤にしたソフトウェアです。
オンプレミスのサーバ群もしくはAWSなどのパブリッククラウドにインストールして利用します。
OpenShiftとAWSのサービスが統合
Red Hat OpenShift Container Platform 3.7では、Amazon Web Service(AWS)が提供するクラウドサービスとの統合が可能になりました。
具体的には、下記のサービスについてOpenShiftからプロビジョニングし、利用することが可能になると説明されています(今後さらに拡張されると予想されます)。
- Amazon Simple Queue Service (SQS)
- Amazon Relational Database Services (RDS)
- Amazon Route 53
- Amazon Simple Storage Services (S3)
- Amazon Simple Notification Service (SNS)
- Amazon ElastiCache
- Amazon Redshift
- Amazon DynamoDB
- Amazon Elastic MapReduce (EMR)
このOpenShiftとAWSの統合は、2017年5月にボストンで開催された「Red Hat Summit 2017」において計画が発表されており、それが今回のバージョンで実現しました。
OpenShiftからAWSのサービスが利用可能になることで、OpenShiftのコンテナプラットフォームを活用して迅速なアプリケーション開発を実現しつつ、バックエンドデータベースやロードバランサーなどでAWSのマネージドサービスを利用。データベースの運用管理などに手間を掛けることなく、アプリケーションの開発に集中できるハイブリッドクラウド環境が実現することになります。
あわせて読みたい
オラクルの自律型データベース「Oracle Autonomous Database」登場。高度な機械学習によるチューニング自動化で、管理者は次になにを学ぶべきか?[PR]
≪前の記事
Google Container Engineが「Google Kubernetes Engine」へ改名。略称はもちろん「GKE」のママ