マイクロソフト、オープンソースの.NET Core 2.0をリリース。コードを書きながら裏でテストが動くLive Unit Testingも可能に
マイクロソフトはオープンソースとして開発している.NET Frameworkの最新版「.NET Core 2.0」のリリースを発表しました。
.NET Coreは、WindowsだけでなくLinux、macOSにも対応するサーバアプリケーション向けのフレームワーク。今回の.NET Core 2.0では対応LinuxディストリビューションとしてRed Hat Enterprise Linux、CentOS、Oracle Linux、Fedora、Ubuntuなどに加え、Debian Stretch、SUSE Linux Enterprise Serverなどが追加されました。
macOS High Sierraにも対応しています。
.NET Core 2.0でもライブユニットテスティングに対応
.NET Core 2.0ではライブユニットテスティング(Live Unit Testing)への対応も行われました。
Live Unit Testingとは、3月にリリースされた最新のVisual Studio 2017に搭載された新機能です。コードを人間が編集する裏で自動的にユニットテストを実行することで、コードがユニットテストをパスしていることをつねに確認しつつ開発が進められるというもの(Visual Studio 2017 Enterprise Editionに搭載)。
下記は、Visual Studio 2017リリース時の記事を元に、ライブユニットテスティングの説明を紹介しましょう。
コードエディタの画面上に示された赤いバツ印は、少なくとも1つのユニットテストでエラーが発生した行。緑のチェック印はすべてのユニットテストがパスした行で、青いマイナス印はカバーされていない行を示しています。
この状態からコードを修正していくと、バックグラウンドで自動的にユニットテストが実行されていきます。そして全体が緑のチェック印に変われば、ユニットテストが通ったことが分ります。
そのほか.NET Core 2.0は、ランタイムとなるRyuJITおよび.NET Core自身の大幅な性能向上など、多くの新機能が含まれています。
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