オラクル、クラウドと連携するNAS「Oracle ZFS Storage Appliance」発表
米オラクルは、クラウドと連携する高性能NAS「Oracle ZFS Storage Appliance」を発表しました。同社はこれを「Cloud-Converged Storage」と呼んでいます。
Oracle ZFS Storage Applianceの特長は、オールフラッシュでマルチコアを搭載した高性能ストレージであることと同時に、Oracle Cloudのストレージサービスとシームレスに連携できる点にあります。
On-premises NAS storage providers cannot offer this level of convergence and economic benefits as they lack a public cloud, and public cloud providers lack on-premises high-performance NAS storage systems.
オンプレミスのNASベンダはパブリッククラウドにおける経済性をこのれべるで提供することはできず、一方でパブリッククラウドはオンプレミスでの高性能なNASストレージを提供できていない
(プレスリリースから)
NASとしては前述の通りオールフラッシュストレージかつマルチコア、大容量のDRAMキャッシュを搭載した高速なハードウェアに、マルチスレッドOS、Oracle ZFSなどのソフトウェアなどによって高速なストレージを実現。Oracle Database利用時には高度なパフォーマンスチューニングも実現されます。
一方、Oracle Storage Cloud Serviceとの連携機能としては、Oracle ZFS Storage Applianceを経由してクラウドストレージへアクセス可能。クラウドのオブジェクトストレージと同様にローカルのオブジェクトもAPIで取得でき、取得したものは自動的にローカルにキャッシュされるなど、オンプレミスとクラウドのストレージをシームレスに利用、管理できると説明されています。
クラウドと自動的に連係するストレージとしてはマイクロソフトの「StorSimple」など多くの製品がすでに登場しています。オラクルがここへ高性能なNASで参入したのは、ハードウェアベンダとしての強みを活かすことを狙ったのでしょう。
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