MongoDB-as-a-Serviceの「Atlas」がAWS/Azure/GCPに対応。クロスリージョン、クロスクラウドのクラスタ構成も実現へ。MongoDB World 2017
NoSQLのひとつ、ドキュメントデータベースとして知られる「MongoDB」を提供するMongoDB社は、6月20日、21日にシカゴで同社の年次イベント「MongoDB World 2017」を開催しました。
基調講演で同社は、MongoDBをマネージドサービスとして提供する、いわゆるMongoDB-as-a-Serviceの「MongoDB Atlas」を強化し、これまでのAWS上でのサービス提供に加え、Microsoft Azure、Google Cloud PlatformへもAtlasをデプロイして利用可能にしたと発表しました。
MongoDB AtlasはMongoDBの運用を同社が担当するため、利用者はクラスタの構築やバックアップ、障害時の対応といった手間を掛けずにMongoDBを利用可能にするサービスです。
これまでAWS上で提供されてきましたが、新たにMicrosoft Azure、Google Cloud Platformにも対応可能になりました。
コントロールパネルからMongoDBのクラスタを設定する際に、利用者がクラウドを選択できるようになっています。クラウドを選択すると自動的にそのクラウドのリージョンが選択可能になります。
さらに今後、つねにMongoDBの性能をモニタリングして適切なインデックス作成などを支援してくれる「Performance Advisor」、低価格プランの「M2」プランなどに加え、クラウドのリージョンをまたがってクラスタを構成する「クロスリージョン」機能や、さらにクラウドをまたがってクラスタを構成する「クロスクラウド」機能もAtlasに追加される予定で、これまで以上に柔軟なクラスタ構成が実現できるようになることも明らかにされています。
MongoDB World 2017
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