Microsoft Azure、大規模基幹業務向けベアメタルサーバを年内に国内提供開始。最大480コア/20テラバイトメモリ、東西両リージョンから

2017年6月2日

日本マイクロソフトは、Microsoft AzureでSAP HANA対応の大規模基幹業務システム向けベアメタルサーバを提供する「SAP HANA on Azure (Large Instances)」を、2017年末までに東日本リージョンおよび西日本リージョンで提供すると発表しました

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「SAP HANA on Azure (Large Instances)」は、インメモリデータベースのSAP HANA用にチューニングされた専用ハードウェアを提供するサービス。単一ノードで最大480コア(マルチスレッディングテクノロジーで最大960CPUスレッド)、最大20テラバイトメモリを搭載したベアメタルサーバを提供し、SLA(Service Level Agreement)として99.99%の稼働率を保証します。

具体的には、最小構成でXeon E7-8890 v3を2基/768ギガバイトメモリ。最大構成でXeon E7-8890 v4を20基/20テラバイトメモリとなっています。

ベアメタルサービスであっても一般の仮想サーバと同様に、Azureで提供されるさまざまなツールやサービスなどとの連係が可能。プロビジョニングについては「余裕を持って用意するため、非常に迅速に行う」(米マイクロソフト コーポレートバイスプレジデント Jason Zander氏)とのこと。

東日本リージョンと西日本リージョンの両方で提供されるため、企業は大規模な基幹業務をAzureで実現しつつ、同時にディザスタリカバリの体制を持つことも可能になります。

料金は従量課金ではなく年間料金(コミットメントモデル)です。

日本マイクロソフトはまた、最大128コア、3.8テラバイトメモリを搭載する基幹業務向けの仮想マシン「Mシリーズ」も年内に東日本リージョンおよび西日本リージョンで提供することも発表しました。Mシリーズは通常の仮想マシンと同様に、短時間でのプロビジョニングが可能で分単位の課金となることから、高性能でありつつもクラウドならではの柔軟性や高いコスト効率を実現するものです。

こうした基幹業務向けのサービスの拡充により、同社は「400社の基幹業務をAzureにのせることを目標にしたい」(日本マイクロソフト クラウド&エンタープライズビジネス本部 業務執行役員本部長 佐藤久氏)としています。

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