インメモリデータベースのMemSQL、マネージドサービスをAWSとAzure、Google Cloudで提供すると発表。リアルタイム検索可能なデータウェアハウス実現
MemSQLは、同社のソフトウェアであるMemSQLをクラウドのマネージドサービスで提供する「MemSQL Cloud」の提供を発表しました。
MemSQLはリアルタイムに分析や検索が可能なデータウェアハウスを実現するためのインメモリデータベース。分散処理に対応して性能と容量が向上するのに加え、メモリだけでなく分散ストレージにも対応してデータを配置するため、ペタバイトクラスの大規模データを扱えるスケーラビリティも備えていると説明されています。
ほかのデータベースからのデータのロードや、Kafkaなどを経由してIoTからストリーミングデータを受け取り、蓄積して高速に分析、検索などが可能。
検索はSQLに対応するほか、JSON形式、Geospatial(地理空間)データにも対応。
これまでMemSQLはパッケージソフトウェアとして販売されてきましたが、今回発表された「MemSQL Cloud」は、それをマネージドサービスとして同社が提供するというものです。
MemSQL Cloudで提供される機能はMemSQL Enterprise Editionと同等で、データの暗号化やロールベースのアカウント管理、24時間サポートなどに加えて、障害対応やアップデートやバックアップなどの運用管理も対応。
対応するクラウドは、当初はAmazon Web Services(AWS)とMicrosoft Azure。今後Google cloud Platformにも対応するとしています。
価格は、30GBのリアルタイムデータと10TBのヒストリカルデータ(圧縮後はこの5倍から10倍とされている)が保存可能で、1秒あたり500クエリに対応するSmallの最初のクラスタが1時間3ドルから。ただし、8月31日までの特別価格として現在は1時間あたり0.99ドルに設定されています。
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