「Kubernetesはオープンソースのコンテナオーケストレーションのデファクトになった」と、CoreOSがfleetの開発を終了、代わりにKubernetes採用を発表
Dockerの競合としてコンテナに最適化したContainer Linux(旧CoreOS)などを展開するCoreOSは、これまで同社が推進してきたコンテナオーケストレーションツール「fleet」の開発を終了し、今後はKubernetesを採用すると発表しました。
today we are seeing widespread adoption of Kubernetes, which has become the de facto standard for open source container orchestration.
現在、Kubernetesは広く使われており、オープンソースのコンテナオーケストレーションとしてデファクトスタンダードになった。
(「Container orchestration: Moving from fleet to Kubernetes」から)
fleetの開発は事実上この2月で終了し、脆弱性やバグなどの対応のみを行うメンテナンスモードへ移行。1年後の2018年2月にはContainer Linuxへのバンドルも終了する予定です。
同社はただちに社内の開発リソースをKubernetesにシフトさせると説明していますが、同社は以前からKubernetesの開発を主導するCloud Native Computing Foundationのメンバーであり、数年前からKubernetesの開発にも参加してきたとのこと。
CoreOS developers lead Kubernetes release cycles, Special Interest Groups (SIGs), and have worked over the last two years to make Kubernetes simpler to deploy, easier to manage and update, and more capable in production.
CoreOSのデベロッパーたちはKubernetesのリリースサイクルやSIGなどをリードし、そしてKubernetesのデプロイをシンプルにし、管理やアップデートを容易にし、より本番環境に対応させるべく、この2年のあいだ貢献してきました。
コンテナオーケストレーションツールはKubernetes、Swarmなどをはじめとして、現在さまざまなベンダが開発を進めており、コンテナのエコシステムの中でももっとも競合の激しい分野と言っていいでしょう。ここで有力なベンダの1つであるCoreOSがKubernetesを採用したことは、Kubernetesにとって大きな前進だといえます。
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