Kubernetes 1.9リリース。主要なAPIが正式版に、Windows Serverサポート、コンテナストレージインターフェイスも
Cloud Native Computing Foundationは、コンテナオーケストレーションツール「Kubernetes 1.9」正式版のリリースを発表しました。
主要なAPIが正式版に
Kubernetes 1.9では、コンテナオーケストレーションのための主要なAPI群「apps/v1 Workloads API」が正式版(GA:General Availability)となりました。
正式版となったのは、Webサーバのようなステートレスアプリケーションのクラスタをデプロイする「Deployments」、クラスタの状態を維持する「ReplicaSet」、各ノードに監視用のデーモンなどを設置する構成を行う「DaemonSet」、クラスタ内のノードが落ちたとしても、同一の状態で再起動を行いステートを維持するステートフルアプリケーション用の「StatefulSet」です。
Container Storage Interfaceがアルファ版に
Kubernetes Storage Special-Interest-Groupによって開発が進められているストレージインターフェイスの「Container Storage Interface」(CSI)がアルファ版となりました。
Kubernetesがストレージボリュームに対するインターフェイスを持つことで、ストレージに対する挙動をKubernetesが管理できます。
例えば、コンテナが何らかの理由で停止した場合、コンテナを再起動するときにクリーンな状態に戻してからストレージボリュームを接続できます。
あるいは、コンテナのクラスタ間でストレージを通じて情報を共有する機能などもKubernetesで管理できます。
また、CSIを通じてKuberntesがストレージを抽象化することにより、さまざまなストレージを共通インターフェイスの下で使えるようになります。
Windows Server対応がベータ公開
Kubernetes 1.5からアルファ版とされてきたWindows Serer対応ですが、Kubernetes 1.9からはWindows Serverのサポートがベータ版となりました。
Windows Severのコンテナもサポートしているため、Windows Server上でKubernetesもコンテナアプリケーションも実行可能です。
Kubernetes 1.9はGitHubで公開されています。
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