クラウド向けの国内ITサービスは2021年まで年平均41%成長で約2兆円市場に。IDC Japan

2017年7月26日

調査会社のIDC Japanは、「第3のプラットフォーム」と同社が呼ぶクラウド、ビッグデータを含むビジネスアナリティクス、エンタープライズモビリティ、ソーシャルの4分野におけるITサービス市場について、2021年までの予測を発表しました

第3のプラットフォームとは?

同社の定義では、第1のプラットフォームはメインフレーム、第2のプラットフォームはクライアント/サーバであり、そして第3のプラットフォームが前述の4分野を包含するもの。

多くの企業にとって現状は第2のプラットフォームを用いて業務アプリケーションを稼働させるのが主流ですが、今後は第3のプラットフォームを基盤にした新しい情報システム、顧客とのチャネル構築、マーケティングの展開などが求められるとされています。

既存システムからクラウドへの移行、導入支援やマネージドサービスが増加

今回発表されたIDC Japanの予測によると、2016年から2021年にかけて、第3のプラットフォームを構成する4分野においてもっとも成長するのはクラウド向けのITサービス市場で、年平均41.1%の成長。2021年には1兆9826億円に達すると予測されています。

クラウド向けITサービスでは、基幹系システムやERPなどの既存業務システムからの移行型プライベートクラウド案件や、パブリッククラウドサービスの再販と組み合わせた導入支援やマネージドサービスを提供などの事業者が増加したことなどの理由で2016年は前年比47.3%の成長を見せたとのこと。

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次に大きく成長すると見られるのがビジネスアナリティクス向けITサービス市場で、2021年まで年率14.2%で成長すると予測されています。

IDC Japanは、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)における新たな価値創出の中核となるのがアナリティクスであるとみており、2021年までの期間の後半にかけてDXに関わるビジネスアナリティクス向けITサービス需要が拡大、成長率が上昇していくと予測しています。

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