ソラコム、IoTデバイスをリモートで再起動、ファーム更新、バッテリー残量確認など実現する「SORACOM Inventory」発表。「OMA Lightweight M2M」を実装
IoT向けの通信プラットフォームを提供するソラコムは、都内で開催中の同社のイベント「Discovery 2017」で、リモートでデバイス管理を実現する「SORACOM Inventry」を発表しました。
SORACOM Inventoryは、Open Mobile Allianceが標準化しているデバイス管理のためのプロトコル「OMA Lightweight M2M」を、同社のプラットフォーム上に実装したもの。
このプロトコルにのっとってリモートで泥バイスの状況、例えば現在位置やバッテリ残量、空きメモリ容量を参照することや、ファームウェアの更新、再起動などの操作が可能になります。
これまでIoTデバイスの管理作業においては、ファーム更新のためにいちいちIoTデバイスにUSBメモリを差し込んでファームウェアの情報を読み込ませたり、デバイスの再起動を現場近くにいるお客様に依頼するなどの手間がかかるケースがよくありました。
SORACOM Inventryはそうした作業をリモートで簡単に実現するもの。SORACOM独自の特徴として、SORACOM SIMをデバイスごとの認証に用いることで、いちいちデバイスごとに認証ファイルなどを設定する必要がない点が挙げられます。
SIMが刺さっているIoTデバイス自体の管理およびその配下のデバイスも管理可能。
SORACOM Inventoryはリミテッドプレビューとして公開。デバイス側にOMA Lightweight M2Mのクライアント実装が必要となるため、C、Java、Androidでのサンプルコードおよびドキュメントが提供されます。
利用料金はアクティブなデバイスが3以下で合計イベント数(デバイスとのやりとりの回数)が15万回までは無料。100デバイスまでで500万イベントまでが月額5000円など。ただしリミテッドプレビューは無料。
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