IBM、来年Notes/Dominoの新版「バージョン10」リリース。今後はインドのHCL Technologiesとの戦略的提携による開発へ
IBMは、Notes/Dominoおよび関連製品のSametimeやVerseの新バージョンとなるバージョン10を来年リリースする意向であることを発表しました。
と同時に、今後の開発のためにインドのHCL Technologiesとの戦略的提携も発表。両社の協力によって次期バージョンも含む来年以降のNotes/Domino および関連製品群のロードマップを実現していくとしました。
To show IBM’s level of commitment to stakeholders, the company is entering into a strategic partnership with HCL Technologies to begin delivering on the roadmap with the intent to release version 10 of the Domino portfolio next year. The goal of the partnership is to drive future development of the Domino product family, energize the offering, and protect clients’ investments.
IBMは関係者に対して一定のコミットメントを示すため、HCL Technologiesとの戦略的提携を行い、Domino製品群のバージョン10とロードマップの提供を来年リリースする意向です。この戦略的提携の目的は、Domino製品群の開発を将来にわたって前進させ、活性化させることで、お客様の投資を保護することにあります。
「IBM Announces Investment in Notes Domino Version 10 and Beyond - Social Business Spotlight Blog」から
これに合わせてIBMとHCL Technologiesは、今後のNotes/Dominoにロードマップなど関するバーチャルイベント「Domino 2025 Jam」を近日中に開催することも発表しました。
すでにTivoli、RationalはHCLと共同開発へ
IBMがHCL Technologiesと提携するのはこれが初めてではありません。
両社は2006年に今回とほぼ同様の戦略的提携をシステムの運用監視ツールのTivoli、そして統合開発ソリューションのRational関連のソフトウェア製品群に関しても結んでおり、現在にいたるまで両社で製品のロードマップを共有、開発しています。
おそらくIBMにとって、メインストリームな製品群から外れつつも多くのユーザーを抱えているためにその投資を保護することが重要である製品を、可能な範囲で開発リソースなどを軽くしつつ維持するスキームが、HCL Technologiesとの戦略的提携なのでしょう。
今回Notes/Domino製品群もその仲間入りをしたということなのではないかと考えられます。
※ 参考:2009年のグループウェア市場、中堅・中小企業はサイボウズが3割でトップ。SaaS利用はまだ4.2%
※ 参考:グループウェアを10年以上使い続けている企業が4割、次はクラウド化?
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