IBM、すべてのBluemix製品やサービスを「IBM Cloud」ブランドに。Bluemixブランドは終了へ。SoftLayerブランド終了から約1年
IBMは、これまで同社のパブリッククラウドなどのサービス名や製品名などで用いてきた「Bluemix」ブランドを「IBM Cloud」ブランドに統合することを発表しました。
下記は「Single Brand. Simplified ease of use. This is the IBM Cloud. - IBM Cloud Blog」から引用します。
Today we are excited to announce that we are merging the Bluemix brand with IBM Cloud brand since they’ve grown to be synonymous. All the Bluemix products, services, support etc that you know and love will continue being offered with no changes, except for a simpler name … IBM Cloud.
本日、私たちはBluemixブランドをIBM Cloudブランドに統合することを発表します。それぞれのブランドが同義になるほど成長したためです。みなさまにご愛顧いただいたすべてのBluemix製品、サービス、サポートなどはこれまでと変わりありません、ただ一点、IBM Cloudというシンプルな呼び名に変わる以外は。
この説明からは、今後Bluemixという名称はすべてIBM Cloudになると読み取れます。事実上Bluemixブランドは終了するとみられます。
繰り返し変わってきたIBMのクラウドブランド名
IBMのクラウドブランド名は、これまで何度も変化してきました。
IBMは2013年3月に、オープンソースのクラウド基盤ソフトウェアのOpenStackを採用したクラウドサービス「IBM SmartCloud」を発表し、パブリッククラウド市場へ本格的に参入します。
そしてその3カ月後の2013年6月には、米国で人気のあったクラウドベンダのSoftLayerを買収します。その後IBM SmartCloudは徐々にフェードアウトし、IaaS型クラウドサービスは「SoftLayer」ブランドでの展開となりました。
2014年2月には、SoftLayerを基盤とし、オープンソースのPaaS型クラウド基盤ソフトウェアのCloud Foundryを採用したPaaS型クラウドサービスの「BlueMix」をベータ公開。
2014年6月にはBluemixが正式サービスとして公開となります。ちなみに、このときにもブランド名がベータ時に使われていた「BlueMix」から「Bluemix」へ微妙に変わりました。
ここから約2年間、IBMのクラウドサービスはIaaSが「SoftLayer」、PaaSが「Bluemix」という2つのブランドで展開されてきましたが、2016年10月に、SoftLayerブランドがBluemixブランドに統合され、「Bluemix Infrastructure」となることが発表されます。
これによりSoftLayerブランドは終了します。
そしてここから約1年後、今回発表されたのがBluemixブランドの「IBM Cloud」への統合です。今度の「IBM Cloud」ブランドこそ、これから何年も続くことを期待したいものです。
参考:新分散オブジェクトストレージサービス「IBM Cloud Object Storage」発表。データを暗号化し分散。一部が失われても復元可能。買収したCleversafeをベースに
参考:IBM Cloudのサーバレス機能がPHPのサポートを開始。サービス名称は「Bluemix OpenWhisk」から「IBM Cloud Functions」へ変更
参考:開発者向けに無料かつ期間無制限でクラウドが使える「IBM Cloudライト・アカウント」発表。Cloud Foundry、Watson API、NoSQLなどが無料で利用可能
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