IaaS/PaaS市場はAWSが40%超のシェアでトップを譲る気配はなし。マイクロソフト、Google、IBMの合計シェアも増加、2016年第4四半期。Synergy Research Group
調査会社のSynergy Research Groupは、2016年第4四半期のIaaS/PaaSのシェアについての調査結果を発表しました。
同社によると、IaaSとPaaSを合計したクラウド市場の大きさは70億ドル(約7700億円)を超過。年率約50%で成長しています。この市場ではAmazon Web Services(AWS)が市場シェアの40%超を確保する巨人として君臨しており、これは1年前とほぼ同じ状況です。
第2位グループを構成するマイクロソフト、Google、IBMの3社は合計で23%のシェアを獲得。これは1年前よりも5%伸びており、少しずつ市場での存在感を高めつつある一方、それ以下のクラウドベンダの合計は1年前よりも市場シェアを下げており、クラウド市場におけるシェア上位と下位では、その差がどんどん開いている状況になっています。
ただし、Next 10に含まれるAlibabaとオラクルについてはシェアを堅調に伸ばしていると分析されており、階グループの中にも少数ながら例外的にシェアを伸ばしている企業があるようです。
Synergy Research GroupのチーフアナリストJohn Dinsdale氏はAWSの市場シェアが堅持している状況について、同社がトップを譲る気配はまったく見えないと分析しています。
クラウドインフラのシェアに関するバックナンバー
あわせて読みたい
Dell EMCのクラウドサービス「Virtustream」が日本リージョン開設、NTTコミュニケーションズと協業で。基幹業務向けクラウドにフォーカス
≪前の記事
オラクル、AWSとAzureでのOracle DBライセンス体系を変更。コア係数が適用外になり、ライセンス価格が2倍に