Google、DockerコンテナのビルドをREST APIなどで自動化できる「Container Builder」リリース。1日あたり120分のビルド時間まで無料
ソフトウェアの開発サイクルを迅速にまわすうえで、開発したコードをビルドし、テスト環境でテストをし、本番環境へ展開するといった操作を自動的に行う、いわゆるCI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリ)の仕組みを構築することは欠かせないものになろうとしています。
こうしたCI/CD環境を構築するにあたって便利なのがDockerコンテナです。アプリケーションをDockerコンテナにパッケージすることで、軽量でポータブルなDockerコンテナの特長を活かして開発者が開発に利用しているノートPCからテスト環境、本番環境まで簡単に移動できるためです。
GoogleはこうしたDockerコンテナのビルドをRESTful APIを用いて柔軟に自動化できるサービス「Container Builder」をGoogle Cloud Platform上で開始したことを発表しました。
GoogleはすでにGoogle Cloud Platform上でDockerコンテナを実行する「Google Container Engine」、Dockerイメージを管理する「Google Container Registry」など、Dockerコンテナの実行環境を提供してきました。
Container Builderはこうした同社のクラウドのコンテナ環境を活用するツールとなります。
Container BuilderはRESTful API経由もしくはGoogle Cloudのコマンドラインであるgcloud command line interfaceなどで操作可能。ソースコードはGitHub、Bitbucket、Google Cloud Source RepositryやGoogle Cloud Storageに保存されているものを利用可能。GitHubやBitbucket、Google Cloud Source Repositryでは、リポジトリ内でコードが変更されたことをトリガーにして自動ビルドを実行することにも対応します。
ビルドのログ、ヒストリーも参照可能。Google Container EngineやGoogle Compute Engine、Google App Engineなどへのデプロイの自動化など柔軟にパイプラインをカスタマイズできるとのことです。
Container Builderはビルド時間が1日120分まで無料。120分を超えると、1分あたり0.0034ドルの従量課金となります。
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