Google、「App Engine flexible environment」正式版に。自由にコンテナを持ち込んで運用を任せる。Node/Ruby/Javaなど、ASP.NET Coreも
GoogleはGoogle App Engineで提供している「App Engine flexible environment」が正式版になったことを発表しました。
App Engine flexible environmentは、もともと「Managed VM」と呼ばれていたもので、App Engineの環境の下で仮想マシンを走らせることにより、開発者はアプリケーションの仮想マシンイメージを持ち込むと、あとは負荷に応じたスケールやフェイルオーバーといった運用の面倒をApp Engineが見てくれるというものです。
Managed VMは2014年にDocker対応となり、Dockerコンテナのイメージを持ち込むことができるようになりました。その後、Managed VMは今回正式版となった「App Engine flexible environment」に名前を変えます。
App Engine flexible environmentが正式版になったことで、Google App Engineはアプリケーションをコンテナイメージで持ち込んで運用を任せるための「マネージドアプリケーションプラットフォーム」という新たなポジションになったと言えます。
どんな言語やライブラリもコンテナ化して展開、運用可能
App Engine flexible environmentではコンテナ化されたNode.js、Ruby、Java 8、Python 2.7/3.5、Go 1.8に対応し、これらの言語が正式にサポート。さらにASP.NET Core、PHP 7.1もベータ版として提供されることになりました。
またSwiftやPerlなどこれ以外の言語やライブラリなどもコンテナ化して自由に持ち込むことができます。
アプリケーションは複数のゾーンに分散して自動的に負荷に応じたスケールアウト、スケールインが実行されます。
アプリケーションをバージョンアップする際も、複数のバージョンをデプロイしてトラフィックをコントロールすることも可能。
もちろんデプロイしたアプリケーションのモニタリング、ロギング、デバッグなどにも対応するとしています。
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