Google Compute Engineの仮想マシン、複数ネットワークインターフェイスをサポート開始。最大8つまで
Google Compute Engineで提供される仮想マシンで、複数のネットワークインターフェイス対応が開始されることが同社のブログにポストされた記事「GCP adds support for multiple network interfaces」で明らかにされました。
By default, VM instances in a Virtual Private Cloud (VPC) have a single network interface. Sometimes you need more than that, say, to enforce networking or security functions in the instance, or across isolated VPCs. That’s why today, we’re excited to announce that multiple network interface support is generally available, allowing you to provision up to eight network interfaces on a single VM instance.
デフォルトでは仮想プライベートクラウド(VPC)内のVMインスタンスは1つのネットワークインターフェイスを備えています。しかし、例えばネットワーキングやセキュリティの機能のため、あるいは分離されたVPC間を接続するためなどで、1つ以上のネットワークインターフェイスを必要とする場合もあるでしょう。
そこで本日、複数のネットワークインターフェイスの正式サポートを発表します。単体のVMインスタンスで最大8つまでのインターフェイスをサポートします。
「GCP adds support for multiple network interfaces」から引用
1つのVMに対して複数のネットワークインターフェイスを用いることで、以下のようなことが実現できると説明されています。
- 仮想ネットワークとセキュリティアプライアンスの接続
- 内部ネットワークとサービスからの公開サービスの分離
- 管理ネットワークやストレージネットワーク、データプレーンネットワークなどの分離
- 安価なフォールトトレラント構成
1つの仮想マシンに最大8つのNIC
ドキュメントによると、VMインスタンスに設定できるネットワークインターフェイスの数はインスタンスのタイプによって異なり、おおむねvCPUあたり1つとされています(もう少し細かな記述あり)。
また、1つのインスタンスで設定した各ネットワークインターフェイスは異なるVPCネットワークに接続されていること、各インターフェースが重複しないIPの範囲で(異なるVPCネットワークの)サブネットに属すること、インターフェースごとに任意で外部IPアドレスを設定できること、などの要件が定められています。
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