ソースコード管理ツール「GitLab 9.4」リリース。UI改善、Webアプリケーションモニタリング、TrelloやSlackとの連携改善など
ソースコード管理ツールとしてオープンソースで開発されているGitLabの最新版「GitLab 9.4」がリリースされました。
GtiLab 9.4ではナビゲーションが改善され、Webアプリケーションのモニタリング機能を追加。Slackとの統合が容易になり、Trelloとの連携も改善されるなどの新機能が提供されています。
ナビゲーションの改善
GitLab 9.4ではナビゲーションが新しくなりました。グローバルなトップメニューが変更され、レフトメニューでは参照ページによってナビゲーションが変わるコンテキストメニュー(contextual navigation)が導入されています。
これらのUIはまだ改善の作業中で、今後数カ月で既存のナビゲーションなどと置き換わる予定とのこと。
ブログ記事「Redesigning GitLab's Navigation | GitLab」では、このUI改善プロセスについて紹介されています。
Webアプリケーションのモニタリング機能
2017年3月にリリースされたGitLab 9.0では、コンテナ監視ツールである「Prometheus」と統合し、KubernetesでオーケストレーションされているアプリケーションのCPUとメモリ消費量のモニタリングが可能になっています。
今回のGitLab 9.4ではこれに加えて、Webアプリケーションのモニタリングが可能になっています。モニタリング機能を提供するPrometheusをWebサーバやロードバランサーに接続することでこの機能が実現されています。
現時点でサポートされているのは、Nginx、Amazon Cloud Watch、HA Proxyなど。
TrelloやSlackとの連携改善など
新しく「GitLab Power-Up for Trello」も追加されています。これにより、Trelloとの連携が改善され、Trelloのカードにマージリクエストを自動的に反映されるといったことが可能。
「GitLab Slack App for GitLab.com」は、Slackのアプリケーションディレクトリに登録されたため、SlackとGitLabとの統合をより簡単に行えるようになりました。
そのほか、Issue同士のリンク作成を簡単にする「Related Issues」、 Internationalization(国際化)の改善など多数の機能追加が行われています。
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