GitLab 9.3登場。マージ前のコードを静的解析して品質をチェックする「Code Quality」、マルチプロジェクトの状況を表示する「Multi-Project Pipeline Graphs」など新機能
ソースコード管理ツールGitLabの最新版「GitLab 9.3」のリリースが発表されました。
GitLab 9.3では、コードレビューの手間を抑えつつコードの品質向上を支援する「Code Quality」や、同時に進行する複数のプロジェクト管理を容易にする「Multi-Project Pipeline Graphs」などの新機能が搭載されています。
Code Climateを用いたコードの静的解析など
新機能の「Code Quality」は、マージのリクエストがあったコードを静的解析し、その品質や影響範囲について画面に表示することで、コードレビューにかかる時間の短縮と手間を抑えつつ、コードの品質向上を支援する機能。
コードの静的解析のために、「Code Climeate」のコード分析エンジンをDockeコンテナ内で実行すると説明されています。
「Multi-Project Pipeline Graphs」は、例えばマイクロサービスアーキテクチャを採用したアプリケーションの開発で、複数のプロジェクトが同時に進行するような場合にも、それぞれのプロジェクトの関係と全体の進行について把握できる表示を実現します。
「Conversational Development Index」は、デベロッパーが過去30日のあいだ「Issues」「Comments」「Milestones」「Boards」「Merge Requests」など、GitLabのコミュニケーション機能をどれだけ活用しているか表示する機能。
そのほかGitLab 9.3には「Audit Logの中央管理」「JIRA設定の改善」「リポジトリ設定の容易化」など多くの新機能が追加されています。
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