GitLab 9.1リリース。バーンダウンチャート登場、クラスタの一部だけにデプロイできるCanary Deploymentsなど新機能
ソースコード管理ツール「GitLab」の最新版、「GitLab 9.1」がリリースされました。
主な新機能として、バーンダウンチャート、Canay Deployments、Service Deskなどがあります。
バーンダウンチャート
バーンダウンチャートとは、バックログの残量がどれだけかなどを視覚的に分かりやすく表示できるチャートです。
GitLab 9.1ではこのバーンダウンチャートの表示機能が追加されました。これにより開発作業が順調に進み、バックログが計画通りに減っているかどうかや作業のスピードなどがひと目で分かるようになっています。
Canary Deployments
GitLabには継続的デリバリの機能のひとつとして、開発したアプリケーションをKubernetesの環境にデプロイする機能があります。GitLab 9.1ではこの機能が拡張され、新しく開発されたアプリケーションをKubernetesによるクラスタ環境の一部にだけデプロイしてようすを見る「Canary Deployments」と呼ばれる機能が追加されました。
これにより、万が一新しく開発したアプリケーションに問題が発見された場合でも、速やかに元の状態に戻しやすくなります。
Service Desk
この機能をオンにすると固有のメールアドレスが作成され、そのメールアドレスでメールを受信すると、自動的にそれがIssueとして登録されます。
これによってユーザーからの質問を自動的にIssueとして登録できると同時に、そのIssueに対して返答するとその内容がユーザーに自動的にメールで変身されるため、ユーザーとのメールのやり取りをいちいちメールクライアントを立ち上げることなく、すべてGitLab上で完結し、記録されることになります。
GitLabは、無料でオープンソースの「GitLab Community Edition」(CE)と、有料で機能強化された「GitLab Enterprise Edition」があり、Enterprise Editionは「Enterprise Edition Starter」(EES)と、「Enterprise Edition Premium」(EEP)に分かれています。
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