「GitLab 9.0」リリース。組織の階層構造に対応したSubgroups、コンテナへのデプロイとPrometheusで運用監視など
ソースコード管理ツールとしてオープンソースで開発されているGitLabの最新版「GitLab 9.0」のリリースが発表されました。
GitLabは、無料でオープンソースの「GitLab Community Edition」(以下CE)と有料で機能強化された「GitLab Enterprise Edition」があり、さらにEnterprise Editionには「Enterprise Edition Starter」(以下EES)と、「Enterprise Edition Premium」(以下EEP)があり、それぞれ機能やサポート体制が異なっています。
組織の階層構造に対応するSubgroupsや、Prometheus対応
GitLab 9.0ではさまざまな新機能が追加されましたが、CE/EES/EEPのすべてに共通する大きな機能追加のひとつが「Subgroups」です。これは開発チームの単位である「Group」の中に、新しく別のグループが所属できるようになりました。これによってGroupを組織の階層構造に対応させることができるようになります。
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またコンテナ監視ツールである「Prometheus」と統合し、GitLabの稼働状況をモニタリングする機能もCE/EES/EEPに共通で追加されました。
GitLab 9.0をコンテナにデプロイし、Kubernetesでオーケストレーションされている状態で、CPUとメモリ消費量のモニタリングが可能です。
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またEES/EEPでは、Kubenetesの環境にアプリケーションをデプロイした場合、それぞのれPodへのデプロイ状態を把握できる「Deploy Boards」機能を追加。
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また、EES/EEPではデータベースにPostgreSQLを利用した場合、データベースのロードバランシングに対応。フェイルオーバーにも対応しました。
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