運用監視クラウドサービスのDatadog、アプリケーション監視の「Datadog APM」を正式リリース。インフラ、ミドルウェア、アプリをまとめてクラウドで監視可能に
クラウドサービスとしてITシステムの運用監視を提供しているDatadogは、これまでのインフラ、ミドルウェアの監視サービスに加えて、アプリケーションの監視サービス「Datadog APM」の正式リリースを発表しました。
Datadogは1つの監視サービスと1つのエージェントでインフラからアプリまでまとめてモニタリングできるようになったわけです。
モニタリング対象となるのは、Python、Go、Rubyで書かれたアプリケーション。エージェントがこれらのアプリケーションや代表的なフレームワークを検知し、エラーの発生状況やレイテンシ、スループット、パフォーマンスなどのデータを収集し、クラウド上のサービスとしてリアルタイムにグラフ化し、見ることができます。
既存のミドルウェア監視によってApacheやNginx、MySQLやPostgreSQLなど多くのミドルウェア、仮想マシンやクラウドのインスタンス、Dockerコンテナなどのインフラも同時に1つのダッシュボードで監視できるため、障害発生時の切り分けと原因追及も容易になります。
アプリケーションやシステムに異常が発生しているかどうかの判断は、Datadogのクラウドサービスに内蔵された機械学習によって行うことができます。機械学習によって日次などの定期的な変動や一定のトレンドを学習、そこから外れるような異常値の発生をアラートとして知らせてくれます。
Datadog APMでモニタリングに用いるエージェントは、インフラやミドルウェアのモニタリングに用いるエージェントと同じもの。そのままでアプリケーションのモニタリングにも使えます。
エージェントのソースコードはGitHubで公開されているため、自分でエージェントを拡張することも可能です。
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