CoreOSがKubernetes-as-a-Service/etcd-as-a-Serviceなど発表。どのクラウドでもオープンなコンテナプラットフォームを実現
CoreOSは、5月31日に開催した同社のイベント「CoreOS Fest」にてKubernetesのマネージメントサービス「Kubernetes as a service Powered by Tectonic Operators」など、コンテナプラットフォームを実現するマネージドサービスを発表しました。
Kubernetesは、コンテナをクラスタ化した際の運用管理ツール。Kubernetes as a Serviceは、Kubernetesの運用をマネージドサービスとしてCoreOSが行うもの。利用者は障害対応やアップデートなど運用の手間をかけることなく、Kubernetesを利用できるようになります。
Kuberenetes as a Serviceは、同社の商用コンテナプラットフォームである「Tectonic」の一部として提供されます。TectonicとはKubernetesやCoreOSなど同社のコンテナプラットフォーム関連ソフトウェア群を組み合わせたブランド名です。
CoreOS CEOのAlex Polvi氏は、Kubernetes as a Serviceを利用することで、特定のクラウドサービスにロックインされることなくコンテナを利用できるようになると、そのメリットを説明。
同社はオープンなソフトウェアを高度なマネージドサービスで提供することを戦略として掲げています。AWSやMicrosoft Azure、Google Cloudなどさまざまなクラウドやベアメタルなどの環境に対応予定です。
同社はまた、Kubernetesに対応したOSのパッチ適用やバージョンアップのマネージドサービスもあわせて発表しました。
クラスタ内で運用されているOSをローリングアップデートしてくれるというものです。
NoSQLデータベースとしてetcd-as-a-Serviceも提供
同社は同時に、Kubernetesの基盤のひとつとなっている分散データベース「etcd」をマネージドサービスで提供する「etcd as a service」も発表しました。etcdはキーバリューストアと呼ばれるNoSQLデータベースの一種。
既存のクラウドで提供されているキーバリューストアのマネージドサービスよりもetcd as a serviceはオープンでクラウドロックインがないのがメリットだと同社は説明しています。
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