サーバレスのAzure Functionsをサポートするオンプレミス用Azure、「Azure Stack」最終テクニカループレビュー版登場。ハードウェア込みで従量課金が選択可能に
マイクロソフトは、Microsoft Azureと同様の機能をオンプレミスで実現するソフトウェア「Azure Stack」のテクニカルプレビュー第三版(TP3)の公開を発表しました。
Azure Stackは今年中旬に正式版がリリースされる予定で、TP3はテクニカルプレビューの最終版と位置づけられています。
AzureのIaaS/PaaSをオンプレミスで提供
Azure Stackは、オンプレミスでMicrosoft AzureのIaaS機能およびPaaS機能と同様の機能を実現するソフトウェアです。パブリッククラウドと同様の開発環境、実行環境がオンプレミスでも利用可能になり、両者を連携させるハイブリッドクラウドの構築と運用を容易に実現できるようになります。
と同時に、利用者はアプリケーションを変更することなく特定のアプリケーションをオンプレミス、パブリッククラウドのどちらでも、あるいは両者にまたがって実行可能になります。
TP3は公開後も継続的にアップデートが予定されており、今後サーバレスコンピューティングを実現するAzure Functionsの機能追加が予定されているほか、オープンソースのPaaS基盤ソフトウェアであるCloud Foundry、コンテナオーケストレーションツールのMesosなどの追加も予定されています。
また、Azure Stackでは従量課金が選択可能であることも明らかになりました。
Azure Stackは、Dell EMC、HPE、レノボ、シスコなどのハードウェアパートナーから、アプライアンスの形で提供される見通しです。このときユーザーは製品を一括購入するだけでなく、パブリッククラウドと同様に、利用した分だけ料金を支払う従量課金も選択可能になるとのことです。
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