Dockerの導入をAWSやAzureで一括実行してくれる「Docker for AWS」「Docker for Azure」が正式版に。Docker for GCPも開発中
Amazon Web ServicesやMicrosoft AzureでDockerを使うための環境構築を一括で自動的に実行してくれる「Docker for AWS」と「Docker for Azure」がベータ版を終え、正式版になったことが発表されました。
例えばAWSでDockerをクラスタ運用する場合には、CloudFormationのテンプレートやファイアウォールのルール設定、ロードバランサーの設定など多くのツールを用いてさまざまな設定をしなければなりません。
Docker for AWSやDocker for Azureは、こうした設定をそれぞれの環境においてできるだけネイティブな方法により一括して自動的に行ってくれます。
同社はWindowsやmacOSでDockerを簡単に導入し利用するためのツール「Docker for Windows」や「Docker for Mac」を公開しています。今回の「Docker for AWS」「Docker for Azure」も同じコンセプトのツール。
同社はさまざまな環境でDockerを簡単に使い始めることができるようにツールの整備を進めており、現在はGoogle Compute Engineに対応する同様のツール「Docker for GCP」も開発中。Docker for GCPは、Dockerベータ版のページでプライベートベータユーザーとして申し込むことができます。
また、Docker for AWS、Docker for Azureの機能拡張も今後行っていくとのことです。
Docker for AWSとDocker for Azureは、昨年2016年6月に発表され、12月にパブリックベータとして一般公開されていました。
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