シスコ、AppDynamicsの買収を完了。アプリケーションやビジネスレイヤのモニタリングにも取り組みをはじめるシスコ
米シスコシステムズは、分散システムのモニタリングツールベンダとして知られるAppDynamicsの買収が完了したことを明らかにしました。AppDynamicsの買収は今年1月に発表されて いたものです。
AppDynamicsは、データベースサーバやアプリケーションサーバなど複数のサーバから構成される分散システムの性能をリアルタイムで監視し、原因などを分析することができる同名のツールを提供するソフトウェアベンダ。
サーバにエージェントを常駐させることでエージェントが実行系に関与し、、Javaや.NET、PHPなどのバイトコードや、OracleやMySQLなどでのSQL文の実行状況を監視。コードのどの部分が性能のボトルネックになっているのかと行ったことまで分析可能なのが特長です。
シスコはこれまでネットワーク機器やサーバなどのハードウェアと、それらと密接に機能する管理ソフトウェアなどによって効率的で安定したインフラ構築が可能な製品提供を主に推進してきました。
同社はこれまでもHadoopなどミドルウェアやアプリケーションレイヤに近い部分での監視機能を提供してきましたが、今回のAppDynamicsの買収によってアプリケーションやビジネスといった高いレイヤでのモニタリングへ本格的に取り組み始めたといっていいでしょう。
以下はプレスリリースから引用します。
Together with AppDynamics, Cisco will now be able to offer intelligence, correlation and insights at every level of the infrastructure, security and application. This will enable customers to make more informed IT decisions and improve business results.
AppDynamicsとの組み合わせによって、シスコはインフラ、セキュリティ、そしてアプリケーションのそれぞれのレベルにおいて、関連性のある洞察とインテリジェンスを提供できるようになりました。
あわせて読みたい
インテル、3D XPoint採用のコンシューマ向け製品「Intel Optane Memory」発表。SSDではなくストレージの高速キャッシュメモリ
≪前の記事
2020年までに、ビジネス部門のIT投資と情報部門のIT予算はほぼ同じに。ビジネス部門のIT投資は情報部門のIT予算よりも伸びている。IDC