[速報]「Amazon Redshift Spectrum」発表。Amazon S3にデータを保存したまま複雑なクエリを高速で実行可能に。AWS Summit 2017 San Francisco
Amazon Web Servicesは、サンフランシスコでイベント「AWS Summit 2017 San Francisco」を開催。データウェアハウスの新サービス「Amazon Redshift Spectrum」を発表しました。
Amazon S3にデータを保存したままデータウェアハウスで分析可能
Amazon.com CTOのWerner Vogels氏。
多くの顧客で、ペタバイトから多い場合にはエクサバイトクラスの生データがAmazon S3に保存されており、これをAmazon Redshiftへ取り込むのは時間やコストの制約で難しいと考えられていると。
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そこで「Amazon Redshift Spectrum」が発表されました。
Redshift Spectrumは、複雑なデータウェアハウスのクエリをAmazon S3に保存されているデータへ直接投げられるというもの。
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Amazon Redshiftでクエリを組み立ててS3のデータを指定し、実行できます。データ形式はCSVやJSON、ORCなどに対応し、GZipなどで圧縮されたデータにも対応。
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性能について。エクサバイトデータに対してジョイン、グループバイ、オーダーバイなどが含まれた複雑なクエリの実行を想定すると、1000ノードのHiveでは5年かかる一方、Redshift Spectrumでは155秒で完了すると説明されました。
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「これによってDatalakeをAmazon S3に作ったうえで、複雑なクエリを実行することができるようになるのだ」(Werner Vogels氏)。
すでに何社かはRedshift Spectrumを利用しているとのことです。
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