[速報]Amazon Aurora Multi-Master発表。マスターサーバの分散配置でライト性能がスケール、耐障害性も向上。AWS re:Invent 2017
「Amazon Aurora」は、2014年にAmazon Web Services(AWS)が、発表したエンタープライズ向けのリレーショナルデータベースサービスです。
それまでOracleなどの商用データベースが用いられてきた基幹業務向けデータベースの用途を想定し、クラウドに最適化した設計による高性能と高可用性を実現するサービスとして提供されてきました。
AWSは、米ラスベガスで開催中の年次イベント「AWS re:Invent 2017」において、このAmazon Auroraの新機能「Aurora Multi-Master」を発表しました。
これまでAmazon Auroraは1つのマスターデータベースがあり、このマスターに対して複数のリード専用のレプリカデータベースを生成することでスケーラブルな性能を実現してきました。
しかし書き込みができるマスターデータベースは1つであるため、リード性能はスケーラブルでしたが、ライト性能はそうではありませんでした。
今回発表されたAurora Multi-Masterによって、リード、ライトともにスケーラブルになります。
Aurora Multi-Masterではマスターサーバが複数のアベイラビリティゾーンに展開されることで、スケーラブルかつ、これまでよりも高い可用性を実現しています。
いずれかのマスターサーバが失われたとしても、ダウンタイムなしで処理を継続可能です。
「これは複数のデータセンターに対応したスケールアウトが可能な、最初のリレーショナルデータベースサービスだ。Oracle RACでさえ、1つのデータセンターの1つの部屋におさまっているのだ。」(Andy Jassy CEO)
リージョン内のアベイラビリティゾーン対応のAurora Multi-Masterはオープンプレビュー開始。2018年には、複数のリージョンにマスターサーバを展開する機能も予定されています。
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