開発者向けに無料かつ期間無制限でクラウドが使える「IBM Cloudライト・アカウント」発表。Cloud Foundry、Watson API、NoSQLなどが無料で利用可能
日本IBMは開発者向けに無料かつ期間無制限でIBM Cloudが使える「IBM Cloudライト・アカウント」を発表。11月1日から開始する。Cloud FoundryやWatson API、NoSQLなどが利用可能。
日本IBMは、開発者向けにIBMクラウドを無料で利用できる「IBM Cloudライト・アカウント」を11月1日から開始すると発表しました。
ライト・アカウントでは、IBM Cloudが提供している完全無償プランの「ライト・プラン」のサービスのみ使用可能。このライト・プランは制限の上限に近づくとアラートがメールで通知され、料金は発生しないというもの。
クレジットカードなどの登録は不要で、期限はないためいつまでも無料で利用可能。
Cloud FoundryやWatson APIなどが利用可能
ライト・プランでは、256MBのCloud Foundryメモリと1つのインスタンスが利用可能。
また、IBM Cloudライト・アカウントのユーザーは、必要な時点でCloud Liteプランから有料プランへ移行することができると説明されています。
ただし、以下の制限があります。
- 10日間 開発なしでアプリを自動停止
- 30日間 活動なしでサービスの自動削除
- 「組織の作成」画面では、地域に「米国南部」を選択する必要がある。
- 過去にBluemix 30日フリートライアルに登録したメールアドレスは、ライト・アカウントへの登録は行えない。
下記はIBM Cloudライト・アカウントで利用可能なAPIやサービス。
IBM Watson API
- Conversation:会話の組み立て、やりとりの自動化
- Discovery :適切な意思決定を行うためのパターン、傾向、実行可能な洞察を識別
- Language Translator:多言語翻訳
- Natural Language Understanding:概念、エンティティー、キーワード、感情、関係、意味役割などのメタデータを抽出
- Personality Insights:書かれた文章をもとに性格分析
- Tone Analyzer:書かれた文章をもとに感情を分析(日本語未対応)
データ&分析
- Apache Spark:ビッグデータ基盤分析
- Cloudant NoSQL DB:NoSQLデータベース
- Data Science Experience:データサイエンティストとエンジニアのためのチーム分析環境
- Streaming Analytics:リアルタイム・データ・ソースからのデータの取り込み、分析、モニター、相関分析を行うデータ分析プラットフォーム
その他
- Activity Tracker:クラウド上のアクティビティーのトラッキング・ツール
- Availability Monitoring:アプリの状態監視ツール
- Continuous Delivery:DevOpsツールチェーンの構築・運用支援ツール
- Log Analysis:ログ管理と分析
- Internet of Things Platform:IoTプラットフォーム・アプリ
- Kubernetes Cluster:コンテナ管理ツール
- Container Registry:コンテナのリポジトリ
- Object Storage:非構造化データ向けのクラウド・ストレージ
- API Connect:API作成、公開、管理
- App Connect:アプリケーション連携
- Push Notifications:モバイル・プッシュ通知
- Internet of Things Platform Starter: Node-REDを使用してIoT Platformアプリを作成
- Node.js Cloudant DB Web Starter:Cloudant NoSQL DBとSDK for Node.jsランタイムを併用
- Python Flask:Pythonの軽量フレームワーク
- Ruby Sinatra:Sinatraフレームワークを使用してRuby Webアプリを開発
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