国内ソフトウェア市場、2021年まで年平均4.3%成長で3兆3300億円に到達。特にアプリケーション開発/デプロイメント市場の成長率は年平均6.7%。IDC Japan
調査会社のIDC Japanは、国内ソフトウェア市場の2016年の実績と2017年から2021年までの予測を発表しました。
2016年の国内ソフトウェア市場は2兆6957億9700万円、前年比成長率が2.2%。2017年の国内ソフトウェア市場は前年比成長率3.9%と見込まれ、2016年から2021年の年間平均成長率は4.3%、2021年には3兆3,342億円に達すると予測されています。
2016年に国内ソフトウェア市場の中でもっとも成長率の高かったのは「アプリケーション開発/デプロイメント市場」で前年比成長率5.3%。次が「アプリケーション市場」で前年比成長率2.1%でした。
最も成長率が高かった「アプリケーション開発/デプロイメント市場」は、企業のビッグデータに対する取り組みが本格化し、データ管理ソフトウェア市場とアナリティクスソフトウェア市場の高成長が市場を牽引したとのこと。
2016年から2021年の年平均成長率がもっとも高いのは、同じく「アプリケーション開発/デプロイメント市場」で、6.7%と見込まれています。企業のビッグデータに対する取り組みがさらに活性化し、データ管理ソフトウェアとアナリティクスソフトウェアの高い成長が今後も継続していくためとのこと。
IDC Japanソフトウェア&セキュリティのリサーチマネージャー入谷光浩氏は「今後は、デジタルトランスフォーメーション(DX)に向けたIoTやコグニティブ/AIシステム、ロボティクスなどイノベーションアクセラレーターの活用拡大がソフトウェア市場に影響を与え、ITサプライヤーのソフトウェアとクラウドビジネスに新たな市場機会をもたらすであろう」と述べています。
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