国内パブリッククラウド市場、2021年には2016年の2.8倍となる1兆円超え。成長鈍化を乗り越えて、新たな成長期を迎えると。IDC Japan
調査会社のIDC Japanは、国内パブリッククラウドサービス市場予測を発表。2021年の市場規模は、2016年比2.8倍の1兆538億円になると予測しました。
同社によると、現在の国内パブリッククラウド市場はシステム更新期を契機として、従来型のITからクラウドへの移行が進んでいるとのこと。
しかし製品やサービスの普及が進み、市場規模が拡大するにつれて成長率が落ちていくのはクラウドを含めた新興市場では当然のことであり、従来型のITからクラウドへの移行に依存した国内パブリッククラウド市場の成長率も鈍化していくと見られています。
一方、こうした鈍化を乗り越えて、2020年からは国内パブリッククラウド市場の新たな成長期を迎えるともIDC Japanは予測。
その背景には、国内企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)、つまり企業がクラウドなどの新しいITプラットフォームを活用し、新しいビジネスモデルやサービス、製品などを提供、競争上の優位を実現していく取り組みがあるとのこと。
「DX」と「IT/ビジネスの効率化」が両輪となり、2021年の国内パブリッククラウドサービス市場規模は、2016年比2.8倍の1兆538億円になるとIDCは予測しています。
(「国内パブリッククラウドサービス市場予測を発表」から引用
同社ITサービス リサーチディレクターの松本聡氏は、「ITサプライヤーはクラウド事業を発展させると共に、企業のDXを支援するサービスにおいて存在感を示すことが喫緊の課題である」と指摘しています。
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