国内プライベートクラウド市場は、2021年には1兆6000億円規模。2016年から5年で5倍以上成長。IDC Japan
調査会社のIDC Japanは、国内プライベートクラウド市場予測を発表しました。
発表によると、2021年の国内プライベートクラウド市場規模は約1兆6045億円。これは2016年の市場規模である3093億円の5倍以上となります。
国内プライベートクラウドの牽引はクラウドイネーブルド
IDC Japanは、現在の国内プライベートクラウド市場の成長を牽引しているのは、アプリケーションアーキテクチャを大きく変えることなく、クラウドインフラストラクチャに移行するクラウドイネーブルド(Lift & Shiftと称されることが多い)だと指摘。
また、関心が高まっているデジタルトランスフォーメーション(DX:Digital Transformation)のプラットフォーム、なかでも特定の産業に焦点を合わせ、新しい価値の創出を目的としたソリューションであるインダストリークラウドが急速に発展しており、こうしたDXのプラットフォームとしてのプライベートクラウドが今後の国内プライベートクラウド市場の成長を促進するとIDCは予測しています。
デジタルトランスフォーメーションで新たな成長期へ
「国内プライベートクラウド市場は、新たな成長期を迎えようとしている。その成長を牽引するのはDXであり、ユーザー企業がITサプライヤーに求める内容、価値も変化している。一方、インフラストラクチャといった汎用領域では差別化が難しくなっているため、ITサプライヤーは特定業務や産業特化に注力することよって、自らの特徴や優位性を示すことが重要である」(IDC Japan ITサービスのリサーチディレクター 松本聡氏)
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