2017年、人気のプログラミング言語トップはPython。C、Javaが続く。検索、Google Trends、Twitter、GitHub、Stack Overflowなどの人気を総合
2017年現在、もっとも人気のあるプログラミング言語は「Python」。2位は「C」、3位は「Java」だと、電気通信分野の標準化団体であるIEEE(アイトリプルイー)が発行するオンラインマガジン「IEEE Spectrum」が、記事「The 2017 Top Programming Languages」で発表しました。
Pythonは昨年から2つランクアップで1位へ
1位となったPythonは昨年3位だったのが2つランクをあげて1位に飛び込みました。ただし、2位のCとの差は0.3ポイント、3位のJavaとの差も0.5ポイントと、1位、2位、3位の差はほんのわずかなものでした。
ちなみに4位のC++は約3ポイント離れた97.1ポイント、5位のC#は10ポイント以上離れた87.7ポイントですので、いかに上位3位の人気が堅いものかが分ります。
ただ、Pythonはたしかに統計処理などの分野を得意とするため急速に注目されるようにはなりましたが、日本でいまPythonがCやJavaを上回るほど人気がある、と考える人は少数派なのではないでしょうか。
また6位のRが、7位のJavaScriptや8位のPHPよりも人気だというのも日本国内の状況からすると、にわかには信じがたい結果のようにも見えます。
このIEEE Spectrumの結果は、後述するようにネット上でオープンに公開されているさまざまな情報を総合的に組み合わせて算出されたものなので、比較的ネットなどで情報交換が盛んな言語の方が有利になるようです。そうしたバイアスの可能性を前提にランキングを見た方が良いのではないでしょうか。
Googleの検索やトレンド、Twitter、GitHubなど12の人気を総合
IEEE Spectrumの説明によると、人気のプログラミング言語を決めるために、まずGitHubで使われている約300種類のプログラミング言語をリストアップ。それをすべてGoogle検索にかけ、件数が多い48種類に絞り込まれました。
その48種類のプログラミング言語について、Google検索、Google TrendsやTwitter、GitHub、Stack Overflow、Reddit、Hacker News、CareerBuilder、Dice、IEEE Xplore Digital Libraryなど10種類の情報源から12種類のメトリクスを算出、それらを総合的にポイント化したとされています。
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