さくらインターネット、1ペタフロップス超の「高火力コンピューティング基盤」が産総研とHi-Matのスーパーコンピュータに採用
さくらインターネットは、同社が提供する「高火力コンピューティング基盤」が、産業技術総合研究所と、材料系の民間企業16社からなる技術研究組合の「Hi-Mat」が共同運営するスーパーコンビューターシステムに採用されたと発表しました。
提供規模は1024ノード(サーバ台数)、合計3万2768コア、総理論演算性能は約1.153ペタフロップス。
さくらインターネットの「高火力コンピューティング」は、主に機械学習や大規模データ処理などのための高速処理を実現するため、最新のGPUを搭載した高い処理能力を持つサーバを大量に提供するサービス。石狩データセンターに設置されており、クラウドのように利用します(ただし今回の案件はGPUではなくCPUを用いるサービスとのことで、今後一般向けにも同様のサービスを展開することを検討中とのこと)
スーパーコンピュータの調達がこのようなクラウド型のサービスで行われるのは珍しいとされ、さくらインターネットは発表の中で「本案件では、当社の演算に特化したサービスである高火力コンピューティング基盤を基にした、クラウド型の利用方法が採用されました。本案件がこれからのスーパーコンピューター領域における調達方法に与える影響は非常に大きいと考えます」と説明しています。
(追記 1/13 14:30 GPUではなくCPUを用いた案件であると、さくらインターネットから指摘を受け、タイトルと内容を一部変更しました)
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