Windows 10でもWindows Serverと同様のコンテナが利用可能に。Hyper-V ContainersがWindows 10に搭載予定と発表
マイクロソフトがDockerと提携し、Windows ServerにDockerコンテナを実装すると発表したのは2014年10月のことでした。
この提携以後、マイクロソフトはサーバOSであるWindows ServerとクラウドサービスであるMicrosoft Azureでのコンテナの実装を積極的に推進し、もうすぐリリースされるWindows Server 2016で正式対応を果たす見通しです。
Windows 10にもコンテナ機能搭載へ
そして同社は先週末、サーバOSだけでなくクライアントOSであるWindows 10にもコンテナの実装を行うと発表しました。
Windows 10には、仮想化ハイパーバイザのHyper-Vを用いて高度なコンテナ分離を実現する「Hyper-V Containers」が搭載されるとのことです。
マイクロソフトのVirtualization Blogに投稿された記事「//build 2016 Container Announcements: Hyper-V Containers and Windows 10 and PowerShell For Docker!」から引用します。
This will further empower developers to build amazing cloud applications benefiting from native container capabilities right in Windows.
このWindows上のネイティブなコンテナ機能は、素晴らしいクラウドアプリケーションを開発するデベロッパーにとって、これまでにない利点をもたらすでしょう。
Since Hyper-V Containers utilize their own instance of the Windows kernel, your container is truly a server container all the way down the kernel. Plus, with the flexibility of Windows container runtimes containers built on Windows 10 can be run on Windows Server 2016 as either Windows Server Containers or Hyper-V Containers.
Hyper-V Containersはそれ自身がWindowsカーネルのインスタンスを備えるため、カーネルからすべてが本物のサーバコンテナなのです。それに加え、柔軟なWindows 10のWindowsコンテナランタイムのおかげで、Windows Server ContainerやHyper-V Containerと同様にWindows Server 2016でも実行可能です。
搭載予定のコンテナ機能によって、開発者はVisual Studioなどの開発ツールを用いたサーバサイドのアプリケーションの開発環境だけでなく、実行環境も含めてすべてWindows 10で構築できるようになります。そして、アプリケーションはそのままWindows Serverやクラウド上のコンテナだけでなく、コンテナなしのWindows Server 2016へもデプロイできる、ということになりそうです。
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