マイクロソフト、Windows 10を月額7ドルで提供開始。企業向けに「Windows 10 Enterprise E3」をパートナー経由で
米マイクロソフトは、Windows 10を1ユーザーあたり月額7ドル(約700円)で提供する企業向けのサブスクリプション制度「Windows 10 Enterprise E3」の提供を開始したと発表しました。
Windows 10 Enterprise E3はクラウド料金と同様に使った分だけ支払う(pay-as-you-go)という価格設定になっており、企業規模や長期契約やボリュームライセンスなどに関係なくWindowsを月額料金で利用できるというもの。
Windows 10 Enterprise E3は、同社のクラウドソリューションプロバイダ(CSP)を通じて提供されます。CSPはWindows 10にOffice 365など既存の月額サービスなどを組み合わせ、付加価値を付けた上で顧客に提供することなどが可能になります。
また、マイクロソフトはWindows 10 Enterprise E3と企業向けのセキュリティ機能を備えたWindows Defender Advanced Threat Protectionおよび管理機能などを組み合わせた「Windows 10 Enterprise E5」も10月1日からCSPを通じて提供すると発表しています。
Windows 10を月額料金で提供することは2015年にWindows 10を発表したときから示唆されており、その具体的な最初のサービスとなるWindows 10 Enterprise E3は7月に発表されていました。
Windows 10という、ほぼすべての企業のほぼすべての従業員が利用するOSを月額料金で提供することは、マイクロソフトはパッケージビジネスからサブスクリプションビジネスへと同社のビジネスモデルの転換をさらに推し進めることになるでしょう。
それだけでなく、同社のパートナーにも同じようにサブスクリプションとマネージドサービスによる付加価値ビジネスへの転換を促すことになることは間違いありません。その影響は地味ながらも幅広いものになっていくはずです。
あわせて読みたい
IBMとクラウドストレージのBox、企業向けワークフローを共同開発。「Box Relay」を発表。BoxWorks 2016
≪前の記事
[速報]デルによる8兆円のEMC買収が完了、「Dell Technologies」が発足。傘下に「Dell EMC」「VMware」「Pivotal」など